えがおで りんと このばしょで

表現者であり女・小沼枝里子のあれやこれ。

神社で歌うということ。②

こちらの続きです。

運命の出会い(笑)から3か月。
10月の半ば、小沼は埼玉県は北本市におりました。
ヘイワールドというショッピングモールがあるのですが、ご縁があってそちらで歌う機会を頂きまして。
(しかい軽い気持ちで引き受けたはいいけどマジ遠かったぜ北本)

控室に行くと、あたしをお誘いして下さった主催の方が、1枚のチラシを目の前に置きました。

「ここのライブ終わったら、こっちも出てね!」

「………………はい?」

チラシには鴻巣ロックフェス」の文字と、そしてまごうことなき「小沼枝里子」の名前。

…………いやいやいやいや聞いてないしていうかいつ決まったんだよこれこのレベルのチラシ作るの昨日今日の話じゃないでしょうよwwwww

まぁ、次の予定までたまたま時間があったので、せっかくの機会だしそちらも参加する事に。

気を取り直してチラシを改めて観ると、鴻巣という町のエリアの色んなところにステージが組んであって、同時進行でパフォーマンスをしているような感じでした。
で、あたしが振り分けられていたステージ。

鴻神社。

神社で歌えるの!?と一気にテンション上がる小沼←現金
どなたをお祀りしているのかな、と行きすがら調べてみたら。

スサノオノミコト

きた。
きたよこれ。
呼ばれたよ。

と、思ったのは言うまでもありません(笑)
(三社合祀されてるので、スサノオだけじゃないんですけどね。)

ところが小沼。向かいながら悶々と考えておりました。
そもそもこちらに出演する事になっているのを知らなかったため、別の音源なんて当然持ってきていませんでした。
この時ヘイワールドで歌ったのは、

はばたいて鳥は消える/奥田美和子
Beutiful Fighter/鬼束ちひろ

の、2曲。
正直、神社で歌わせて頂くのにはな、と考えてしまう選曲でした。
かといって、別の音源など用意出来るはずもなく。
それと同時に、浮かんだひとつの「やってみたい」事。
でも、いきなりそれを試みたところでやれるのか?
ていうか、向こうはヘイワールドと同じの歌うと思ってるし、いきなりセトリ変えるのも迷惑なんじゃ?

などなど、うだうだと考えながら鴻神社に到着。
そこで待っていたのは。

「ごめん、CDデッキ壊れた;;」

………………。

問答無用でやれってことですねwwwwww

強制的に願いを叶えさせてくれるスサノオ、何て俺様系男子なんでしょうか←
そんなこんなで、「アカペラで歌うので大丈夫ですw」と腹を括って、鴻神社の神楽殿に立ったのでした。

あたしのやりたかったこと。

それは、祝詞の即興歌でした。

人前で歌うのは、勿論この時が初めて。
蛇の池と出会ってから、1人でお遊び程度に口ずさむようになっていたのですが。
氷川神社でないとは言え、まさかこんなに早く、スサノオの前で歌えるとは思いもしなかったのです。

歌い始めてから終わるまでのあの感覚は、何とも言葉にし難い心地よさがありました。

足裏に感じる床の木のぬくもり。
人々のざわめき。
砂利を踏みしめる音。
拝殿の鈴の音。

ひとつひとつの音が本当にクリアに聞こえて、あたしの身体はそこに在るのに在りませんでした。
とてもとても薄く、透明な膜で自分と以外とを隔てられているような。
それから身体の中を、風と水が天から地から吹き抜けていくような感覚でした。

そこに確かに、神様は居たのだろうと思います。

 

昨今、奉納パフォーマンスというのがブームになっているようです。
「パワースポット」という言葉から始まり、寺社仏閣に足を運ぶ人が増えたのは、とても喜ばしい事なのだろう、とは思うのです。
でもさ。
どんな神様が居て、どんな物語があったのか知って、土地が重ねてきた歴史と思いに敬意を込めて参拝したりパフォーマンスをする事と、ただただ「流行りだから」「かっこいいから」って理由でパフォーマンスするのとは、やっぱりちょっと違うんじゃないかな、と思うのです。

あたしは、ただただ「神社」という場所が好きです。
日本の神々が大好き。
あらゆるものに宿る八百万の神々と、敬意を込めて「遊びたい」んです。

人も神も、等しく「一霊四魂」を持っていて、違うのは肉体があるかないかだけ。
あたしは、神道のこの考え方が本当に大好き!
先日、秩父の今宮神社の龍神祭に行った時、神主さんと修験者が並んで祈りを捧げるという何ともユニークな場面に立ち会う事が出来ました。
上も下もなく、違いを認めて、それぞれの方法で一緒に神を奉る。
それって最高に楽しいでしょ!(笑)

神様だって性格があるから、もしかしたら好みもあるかもしんないけど。
でも、神社で歌える時は、全力の大好きをのっけて歌いたいなと思っていたりします。

もっともっと、日本神道について知りたい今日この頃。